2025年 Rawlings Gold Glove Award(ゴールドグラブ賞)

概要

ゴールデングローブ賞は、各リーグの各ポジションで最高の守備選手を表彰するものです。この賞は、MLBの監督・コーチの投票(75%)と守備指標を活用した統計(25%)によって選出されています。監督・コーチは、自分のリーグ内でのみ投票し、自分のチーム選手に投票することはできません。

守備指標(Fielding Metrics)

・OAA(Outs Above Average):平均的な野手と比べて、どれだけ多くのアウトを獲得したかを数値で示します。
・DRS(Defensive Runs Saved):「守備防御点」のことで、同じ守備機会を平均的な野手が守る場合に比べて、どれだけ失点を防いだかを示す。
・jump average(ジャンプ・アベレージ):打球が放たれてからの外野手の初動の速さと効率的なルートを測るための指標です。

受賞者一覧

アメリカンリーグ(AL)

P:Max Fried(New York Yankees) – 4回目受賞(+10 DRSはMLB投手で1位)

C:Dillon Dingler(Detroit Tigers) – 初受賞(メジャーで最初のフルシーズンで受賞)

1B:Ty France(Minnesota Twins/Toronto Blue Jays) – 初受賞 (+10 OAAはMLB一塁手で1位)

2B:Marcus Semien(Texas Rangers) – 2回目受賞 (レンジャーズでは二塁手として初受賞)

3B:Maikel Garcia(Kansas City Royals) – 初受賞(+17 OAAはAL三塁手で1位、+13 DRSはAL三塁手で2位)

SS:Bobby Witt Jr.(Kansas City Royals) – 2回目受賞、連続(+24 OAAはMLBでタイ1位)

LF:Steven Kwan(Cleveland Guardians) – 4回目受賞、4年連続(+22 DRSはMLB左翼手で断トツ1位)

CF:Ceddanne Rafaela(Boston Red Sox) – 初受賞(+21 OAAはAL外野手で1位、jump average 5.3ftはMLB1位)

RF:Wilyer Abreu(Boston Red Sox) – 2回目受賞、連続(+8 OAAはAL右翼手で1位、+15 DRSはMLB右翼手で2位)

UTIL:Mauricio Dubón(Houston Astros) – 2回目受賞(7つのポジションをこなし、+20 OAAを記録)

ナショナルリーグ(NL)

P:Logan Webb(San Francisco Giants) – 初受賞(+7 DRSはNL投手で1位)

C:Patrick Bailey(San Francisco Giants) – 2回目受賞、連続(+25 Framing Runsと+19 DRSは捕手で1位)

1B:Matt Olson(Atlanta Braves) – 3回目受賞(+9 OAAと+17 DRSはNL一塁手で1位)

2B:Nico Hoerner(Chicago Cubs) – 2回目受賞(+14 OAAと+17 DRSはMLB二塁手で1位)

3B:Ke’Bryan Hayes(Pittsburgh Pirates/Cincinnati Reds)-2回目受賞(+21 OAAはMLBでタイ3位)

SS:Masyn Winn(St. Louis Cardinals) – 初受賞(23y 191dでチーム最年少記録更新、+21 OAAはMLBでタイ3位)

LF:Ian Happ(Chicago Cubs) – 4回目受賞、4年連続(+9 DRSはNL左翼手で1位)

CF:Pete Crow‑Armstrong(Chicago Cubs) – 初受賞(+24 OAAはMLBでタイ1位、jump average 4.4ftはMLBで2位)

RF:Fernando Tatis Jr.(San Diego Padres) – 2回目受賞(+8 OAAと+15 DRSはNL右翼手で1位)

UTIL:Javier Sanoja(Miami Marlins) – 初受賞(新人ながら7ポジションを守り抜いた。投手8試合で9回1/3イニングにも登板している。)

複数チームでの受賞歴
  • Marcus Semien:2021年にトロント・ブルージェイズでも受賞したことがある。
  • Max Fried:2020-2022年に3年連続でアトランタ・ブレーブスで受賞した経験を持ち、ヤンキース移籍初年度での受賞。
  • Matt Olson:2018-2019年に連続でオークランド・アスレチックス時代に受賞したことがある。
  • Ke’Bryan Hayes:2023年にピッツバーグ・パイレーツで受賞経験もある。シーズン半ばに移籍し、レイズの選手では2020年以来の受賞。
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