2025年 Rawlings Platinum Glove Award(プラチナムグラブ賞)
2025年プラチナグラブ賞の受賞者が11月7日に発表された。この章は、ゴールドグラブ賞を取った中から、さらに各リーグで最も優れた守備を見せた選手1名ずつに贈られる。この栄誉ある賞には、ア・リーグからロイヤルズのBobby Witt Jr. 選手、ナ・リーグからパドレスのFernando Tatis Jr. 選手が選出された。両選手ともデビューから注目されていた2世のサラブレッド。まだまだ若いですが既にメジャーリーグファンには多くのインパクトあるプレイを残しています。
また、チーム部門ではア・リーグはレンジャーズ、ナ・リーグはカブスが最優秀守備チームとして表彰された。
Witt Jr. 、OAAはMLBトップで守備もスター面を見せる
2年連続でゴールド・グラブ賞を獲得したWitt Jr.は、守備でどれだけ平均よりアウトを多く取ったか示すStatcastの指標「OAA(Outs Above Average)」でMLBトップタイ+24を記録し、遊撃手として素晴らしい守備範囲を見せた。素早いスタートでダイビングストップや飛びつくようなプレイ、背中を向けながら走って外野までカバーするなど、彼にしかできない守備が今年もたくさん見れました。また、2023年以降の累計OAAは+54で、全選手で最多。若きスター遊撃手が守備面でも球界を代表する存在であることを証明した。
Taitis Jr. 、右翼へのコンバートで再び受賞
2023年以来2度目となるプラチナ・グラブ賞をTatis Jr.が獲得した。今季、守備防御点「DRS」でナ・リーグ外野手トップタイの+15を記録し、守備レベルの高さを見せた。2023年に遊撃手から右翼へポジションを変更して以降、通算+42 DRSと圧倒的な数字を残している。身体能力の高さと肩の強さが光るプレイを見せ、その適応力と守備センスが改めて評価された。
チーム部門はレンジャーズとカブスに
レンジャーズは、昨季の強力打線とは対照的に、今季は守備がチームを支えた。DRS+89はメジャー全体トップ。エラー数も51とメジャーで最も低かった。内野陣を中心にチーム全体が守備力の高さを見せた。チームでは、二塁手Marcus Semienが自身2度目のゴールド・グラブ賞を受賞した。
カブスは、OAA +36でメジャートップ、DRSでは+84とレンジャーズに次ぐ成績を残した。チームでは、Nico Hoerner(二塁手)、Ian Happ(左翼手)、Pete Crow-Armstrong(中堅手)の3選手がゴールドグラブを受賞し、球団史上最多タイの3人同時受賞を達成した。ポストシーズンでは、David Swanson(遊撃手)の守備も印象的だろう。チーム全体が高い守備力を持つことを起点にそこから生まれたチャンスを逃さない闘い方が魅力的。


