2025 Rookie of the Year(新人王)
11月10日に今季の新人王が発表された。BBWAAから選出された各リーグの本拠地都市から30人の記者が1位〜3位まで選手を選び、1位票が7点、2位票が4点、3位票が3点、4位票が2点、5位票が1点となり、合計ポイントが最も高い選手が新人王の受賞者となります。ア・リーグはアスレチックスのNick Kurtz、ナ・リーグはブレーブスのDrake Baldwinが選出されました。
Kurtzは満票で選出
30名の投票者全員から1位票を獲得し、満票の210ポイントを取得した。同僚のJacob Wilsonが107ポイントで2位、Roman Anthony(レッドソックス)が72ポイントで3位と続いた。
Kurtzは打者としてトップクラスのデビューシーズンを過ごし、満場一致でア・リーグ新人王に選出された。2024年のドラフトで全体4位で指名され、マイナーリーグで32試合しかプレーしていない にもかかわらず、4月23日に22歳でメジャーデビューを果たした。117試合に出場して打率.290、36本塁打、打点86、得点90、出塁率.383、長打率.619、OPS1.002を記録。本塁打、打点、得点、OPSなど各部門で新人トップの成績を残し、総合指標fWAR4.6でもrWAR5.4でも新人トップだった。(WARは打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して、選手の貢献度を表す指標。)
最も印象的な試合だったのは7月25日の試合で新人初&球団初となる1試合4本塁打を打ち、6打数6安打8打点という怪物的な結果を残し、快挙となった。また、1試合19塁打はメジャー最多タイ記録となっている。
Baldwinは捕手として2010年ぶりの新人王
30名の投票者のうち21名から 1位票を獲得し、9名から2位票を獲得し、合計183ポイントを取得した。Cade Horton (カブス)が139ポイントで2位、Caleb Durbin(ブルワーズ)が69ポイントで3位と続いた。
2月にスプリングトレーニングに合流した際、2022年ドラフト3巡目で指名されたBaldwinは、開幕メジャーは難しくまだ下積みが必要だと予想されていた。しかし、正捕手Sean Murphyが故障でシーズン開幕を迎えたため、有望株であったBaldwinは開幕から正捕手を務めることになった。シーズン序盤は打撃不振に苦しんだものの、5月にはポテンシャルを発揮し、月間打率.389、出塁率.411、長打率.593を記録した。今季は124試合に出場して、打率.274、19本塁打、打点80、出塁率.341、長打率.469、OPS.810を記録。総合指標fWAR3.1はナ・リーグ新人トップだった。打撃面ではバットスピード(75.3マイル)が非常に速いこと、守備面ではブロッキングがメジャー全体の上位8%に位置していて、攻守両方でチームに貢献し、新人王の相応しい活躍を見せた。


