MLB Comeback Players of the Year (カムバック賞)

11月14日に今季のカムバック賞が発表された。シーズン中に故障やスランプにより一度大きく成績を落としたが復活し素晴らしい成績を残した選手に送られる。MLB公式サイトの編レポーターによる投票によって決定される。ア・リーグはレンジャーズのJacob deGrom、ナ・リーグはブレーブスのRonald Acuña Jr.が選出された。

deGrom 37歳のエース、トミー・ジョン手術から復帰!

deGromは2023年と2024年の大部分をトミー・ジョン手術を含む度重なる怪我で棒に振ったが、37歳にしてキャリア最高の復活を遂げた。彼は2019年以来初めてシーズンで30試合に先発登板し、172.2回を投げた。レンジャーズのエースとして、12勝8敗、防御率2.97、185奪三振、WHIP 0.92を記録。WHIPは規定投球回に届いた中で今季サイ・ヤング賞をとったTarik Skubalに次ぐメジャー2位の数字で、かつレンジャーズの先発投手として、1991年のノーラン・ライアン(1.01)を上回る球団史上最高のを達成した。彼は衰えを知らない豪速球と、鋭く曲がるスライダーで打者を圧倒し、怪我からの完全復活を果たし、ファンに大きな感動を与えた。

Acuña Jr.、2度目のACL断裂から完全復活!スーパースターを証明

2023年ナ・リーグMVPのAcuña Jr.は、2024年にキャリアで2度目の左膝ACL断裂という大怪我を負い、再び長期離脱を強いられた。しかし、2025年5月に驚異的な回復力で戦列に復帰すると、すぐにMVP級のパフォーマンスを取り戻した。5月23日のシーズンデビューの日、約1年ぶりに見た最初の投球で467フィートのホームランを放った。怪我で出場は95試合に留まったが、打率.290、出塁率.417、長打率.518、21本塁打、42打点をマーク。打席での圧倒的な選球眼と長打力、守備力は健在であることを証明し、スーパースターは復活したのだ。

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