11月14日にMLB Reliever of the Yearが発表された。ア・リーグはMariano Rivera AL Reliever of the Year Award、ナ・リーグがTrevor Hoffman NL Reliever of the Year Awardとして、両リーグのレジェンドに敬意を表して名付けられており、2014年からできた賞である。歴代の名クローザーらの投票で選出する。ア・リーグはレッドソックスのAroldis Chapmanが、ナ・リーグはメッツのEdwin Diazが選出された。
Chapman、100マイルの剛速球は健在!
Chapmanは、2019年にヤンキースで受賞以来キャリアで2度目の受賞となった。キューバのミサイルというあだ名を持つChapmanは、37歳を迎えるシーズンでキャリア最高の投球を見せた。レッドソックスのクローザーとして61.1回を投げ、5勝3敗、防御率1.17、32セーブ、85奪三振を記録。特にWHIP 0.70はリーグトップの数字であり、全盛期と変わらない最速100マイル(約161km/h)を超えるフォーシームと鋭いスライダーで打者を封じ込めた。今季はコントロールも安定していた。7月から9月にかけて50打者連続ノーヒットという驚異的な記録と1回4奪三枝の記録も樹立し、圧倒的なシーズンを過ごした。
Diaz、怪我を乗り越え2度目のトレバー・ホフマン賞!
2023年のWBCでの大怪我によりシーズンを全休したDiazは、2024年の終盤に復帰し、迎えた2025年シーズンで完全にトップクローザーの座を取り戻した。メッツの守護神として66.1回を投げ、6勝3敗、防御率1.63、28セーブ、98奪三振を記録し、リーグ最高レベルの13.3K/9をマーク。速球とスライダーのコンビネーションは打者を翻弄し、彼は41.5%の空振り率を生み出す。彼の登板時には、お馴染みの「Narco」に合わせてトランペットが鳴り響き、ピンチの場面でもファンが熱狂的になる。そんな中最高のパフォーマンスを見せた彼は、怪我からの復活を遂げ、3度目の最優秀救援投手賞、そしてホフマン賞2度目の受賞となった。


